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5月13日朝9時、ヨドバシドットコムでSwitch2の抽選結果が発表されました。今回の発表は「サイト上で当選結果を確認できる」という、従来にはなかった方式。ヨドバシの公式アナウンスでは「5月14日午前4時までに発表完了」とされていましたが、実際にはわずか1時間程度で多くの応募者が結果を確認できる状態に。これは任天堂の1回目の発表が20時以降になったことを考えると、かなり優れたUI(ユーザーインターフェース)だと感じました。多くの小売店が「当選者のみにメールを配信」するという方式から考えてもさすがのヨドバシといったところです。
しかし、肝心の当選率は約20%と見られ、応募のハードルの高さを考えると、かなり厳しい数字。…ええ、私も落選しました。マイニンテンドーストア1回目、ビックカメラ、コジマ、イトーヨーカドーの店舗も外れ、現時点で現実的に望みがあるのは「マイニンテンドーストア2回目の抽選」だけ、という状況となりました。
国内版か?多言語版か?運命を分ける選択
私は1回目のマイニンテンドーストア抽選では「マリオカートセット」に応募して普通に落選。そして、今回の2回目にあたって大きな決断を迫られました。それが「国内版で再チャレンジするか」「多言語版に切り替えるか?」という選択です。多くの方がこの選択肢に悩まれたのではないでしょうか?
結論から言うと、下添の画像の通り、私は多言語版に切り替えました。
その理由を以下に述べていきます。

古川社長コメントが変わった裏に何が?
まず背景を押さえておきましょう。任天堂の古川俊太郎社長は、2025年2月4日の時点でこう発言していました。
「需要を満たせるだけの製品を用意する」
それが、マイニンテンドーストア1回目の抽選発表前日である4月23日には、以下のようにトーンが一転。
「相当数のお客様が当選しないことが想定されます」
さて、この間に何が起きたのか?
そう、2025年4月3日にトランプ大統領が発表した「相互関税」です。
Switch2の予約は翌日4月4日から始まりましたが、任天堂はこの発表を受けて、アメリカでの予約を一時停止。それでも定価は据え置く判断を下しました。
以下に当時の動きを時系列でまとめます。
- 2025年2月4日:古川社長「需要は満たせるだけ製品を用意する」
- 2025年4月3日:トランプ大統領、相互関税を発表
- 2025年4月4日:Switch2予約開始
- 2025年4月10日:トランプ大統領、相互関税を90日間停止
- 2025年4月24日:アメリカでSwitch2予約開始(当初は4月9日予定)
このように、重要な政治的イベントが挟まっています。私の個人的な推測ですが、任天堂はこの影響を受けて、日本国内向けに確保していた一定数の在庫を急遽アメリカ向けに転用した可能性は否定できないのではないかと考えています。
なぜか?——それは「90日間」という期限があるから。関税が再開される前にアメリカ本土へ出荷を進めなければ、価格を上げざるを得なくなる。任天堂は株式会社です。株式会社は、「株主の利益を最大化することであり」当然の判断でしょう。仮にそうだったとしても、国内向けの在庫は一定数確保しており、任天堂を1ミリも責めることはできません。
もちろん、公式のポストで「これは私たちの事前の想定を大幅に上回っており」と理由を明確にしており関税のことは一言も触れていないことから全くの見当外れの推測なのかもしれません。ただ、先ほど述べたように「事前の想定を大幅に上回っており」という理由をそのまま鵜吞みにするのも個人的には違和感が残るのです。なぜならあの「任天堂がそこまで想定を外すのか」と。
多言語版のメリットと4つの理由
この仮説が正しいとすれば、多言語版(海外向け仕様)については、アメリカに出荷する必要がない。なぜなら定価が2万円高く設定されているからです。
実際、マイニンテンドーストアでの1回目の多言語版当選率は一部では約90%とも言われており、国内版とは桁違い。しかし、多言語版への流入が増えているため、今回の抽選では多少の倍率上昇が見込まれます。
では、それでもなぜ私がマリオカートセット(国内版)から多言語版に変更したのか?
答えは、以下の4つの理由です。
理由①:価格の壁は高い
いくら発売日に手に入れたいからといっても、2万円の差は簡単には超えられない壁。多言語版へのハードルとしては、依然として大きい。
理由②:任天堂の在庫戦略を読む
先述の通り、多言語版については任天堂が比較的多めに在庫を確保している可能性があると見ています。もちろん単純な台数は国内版の方が圧倒的に多いと思われますが、抽選倍率に引き直した時、多言語版の方が競争率が低い程度の在庫が確保されているという意味です。(単なる希望的観測に過ぎないと言われればそれまでです)
理由③:時間もお金と同じくらい大事
抽選に申し込む時間、結果を確認する時間、店舗まで出向く時間——これらを積み重ねていくと、2万円の差はそこまで大きくはないと感じました。時は金なりです。
理由④:リセールバリュー
多言語版は定価が2万円高く、しかもマイニンテンドーストア限定販売。供給が限られることから数年後に万が一不要となった場合でも、若干のリセール価格は見込めます。そのため、手放す場面を念頭に置いた局面に限られますが、定価自体が高いことで2万円の価格差一定程度は埋められると言うことが挙げられます。
そして運命の日は…?
この選択が「吉」と出るか「凶」と出るか。
答えは、5月20日(火)に出ます。
個人的には40%~50%程度の確率もあれば御の字と思いますが、皆さんの予想はいかがでしょうか。
気になるのは、イトーヨーカドー(アリオ)の2回目の抽選台数が、1回目と比較して大幅に減っており、ある店舗では1回目が120台の入荷だったのが2回目は20台の入荷台数となり、当選確率3%程度という絶望的な数字になっていることです。
あくまで小売店の数字ですが、マイニンテンドーストアが1回目と比較して2回目の台数が果たしてどの程度、確保できているのか否か、当然のことながらそこが一番の注目ポイントです。
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